PC初心者がよく遭遇するセキュリティの基礎(ウイルス・攻撃手法)をわかりやすく解説
インターネットを安全に使うためには、「どんな攻撃があるのか」「どう対策すればいいのか」
を知ることが最も重要です。

この記事では、下記の悩みを解決できます。
・ウイルスの種類
・攻撃手法
・対策
を初心者目線で分かりやすく解説します。
代表的なコンピュータウイルス

落ち着いて対応すれば怖くありません。
自己増殖するタイプ
ワーム:自己増殖が可能なウイルスです。
特徴
・自分で勝手に広がる
・メールやネットワーク経由で感染
・PC操作をしなくても広がる
例)ILOVEYOUワームは、電子メールを通じて急速に拡大しました。
お金を要求するタイプ
ランサムウェア:PCに感染し金銭(解除と交換条件に)を要求するウイルスです。
特徴
・PCをロック
・ファイルを暗号化
・「解除したければ金を払え」と要求
イメージ
仮に感染すると、パソコンの画面が突然真っ暗(または真っ赤)になり、以下のような恐ろしいメッセージが英語や不自然な日本語でデカデカと表示されます。
ーーーーーーーー【警告】あなたのファイルはすべて暗号化されました。元に戻したければ、3日以内に30万円分のビットコインを支払ってください。時間を過ぎるとファイルは完全に破壊されます。[残り時間:71時間59分59秒]ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
このように、カウントダウンのタイマーを表示させて、被害者をパニックに陥れるのが彼らの手口です。
対策
・外付けHDDやクラウドにバックアップ
・WORM(Write Once Read Many:1度しか書き込みできなく後は読み込み専用なディスク(DVD-R/BD-R))保存も有効
・警察の専門部署に相談しましょう。
実際の被害及び対策等詳しくは、警視庁の公式サイトなどでも事例として公開されています。以下の公式ページを参考にしてみてください。
(引用:警視庁) ランサムウェア被害防止対策|警察庁Webサイト
正常なファイルに見せかけるタイプ
私が最も恐怖を感じたのが『トロイの木馬』の仕組みです。
通常のウイルスのように『怪しい動き』をせず、一見すると便利なアプリや画像ファイルのフリをしてパソコンに侵入するという特徴を知り、『ネット上の出所がわからないファイルは、見た目が綺麗でも絶対に安易にダウンロードしてはいけない』と、自分自身のPCの使い方を強く見直すきっかけになりました。
トロイの木馬:正常なファイルになりすまして侵入し、ユーザに気づかれないうちに攻撃するウイルスです。
特徴
・見た目は普通のファイル
・裏で情報を盗む
・気づきにくい
・どんなファイルに化けているか
手口は非常に巧妙です。例えば、あなたがネットで「無料の動画編集ソフト」を探しているとします。あるサイトで「高機能なソフトが今だけ無料!」と書かれたボタンを見つけ、嬉しくなってダウンロードしました。アイコンも普通、インストールしても普通に動きます。しかし、あなたがそのソフトを使って動画を作っている裏で、パソコン内のキーボード入力(パスワードやクレジットカード番号)が、すべて犯人の元へ送信されているのです。
例)Zeueトロイの木馬は、オンラインバイキングの情報を盗むために使用されました。
攻撃者がPCを遠隔操作するタイプ
ボット:侵入したコンピュータを遠隔操作し、攻撃者の指示によって攻撃を実行するマルウェアです。
ボットネット:ボットに感染したコンピュータ群とコンピュータ群(遠隔操作が可能なマルウェア)に対し攻撃活動及び情報収集を指示するC&Cサーバで構成されるネットワークです。
似た言葉で「ポット」があります。「ポット」は攻撃を誘い出すための罠の事です。
私もよく「ポット」と「ボット」の区別がつかず、間違えて解釈していましたので改めて記載しました。
特徴
・感染すると“操り人形”にされる
・DDoS攻撃などに利用される
・ボットが集まったものが「ボットネット」
・侵入した端末には、攻撃しないこと
痕跡を隠すタイプ
ルートキット:侵入の痕跡を消す機能がパッケージ化された不正プログラムやツールの事です。ステルス型マルウェアとも呼ばれています。
特徴
・感染しても気づけない
・セキュリティソフトでも検知が難しい
形を変えて検知を逃れるタイプ
ポリモーフィック型マルウェア:自身のコードを異なる鍵で暗号化する事により、パターンマッチングによる検知を逃れるウイルスです。
特徴
・毎回姿を変える
・パターンマッチングでは検知できない
本物そっくりな詐欺サイトを見抜く
最近は、銀行や大手ECサイトのロゴだけでなく、文章も完璧に模倣しているため、パッと見では絶対に気付けません。騙されないための唯一の対策は、相手のメールではなく『サイトそのものの怪しいサイン』を見抜くことです。以下の記事で、詐欺の見分け方について詳しく記載しています。
私は『公式からの緊急性の高いメールほど、まずは疑うべきだ』という点に強くハッとさせられました。
実際、日頃からスマホに届く『アカウントが停止されました』といった警告メールに対して、以前の私は焦ってリンクを押しそうになったことがあります。
仕組みを理解した今では、必ず一度立ち止まり、検索ブラウザから公式サイトを開いて確認する習慣をつける重要性を身に染みて感じています。
代表的な攻撃手法(初心者がまず覚えるべきもの)
私もあわせウイルス等は、個人で気づきにくい為、最低初心者は下記対策(初心者がやるべき“最低限の対策”)の内容を実施ください。
パスワードの使い回し(総当たり攻撃)
サイバー攻撃の手口を知れば知るほど、『過去に設定した簡単なパスワードを、複数のサイトで使い回すことがどれだけ危険か』がリアルに理解できるようになりました。
文字数が短かったり、誕生日を組み合わせただけのパスワードは、現在のハッカーのシステムを使うと一瞬で破られてしまうという事実は、セキュリティを学ぶ上で最も衝撃的だったポイントです。
なぜ使いまわしが危険か
私も過去に各ネットサービス(Amazonや楽天)でついパスワードを一緒にしていました。
現在は、別々にしていますが。
その時の話を記載するとAmazon、楽天、価格.com、金融機関、無料ブログの鍵をすべて同じにしているようなものです。どこか1箇所(例:あまりセキュリティの高くない個人ブログなど)で鍵を盗まれたら、あなたのブログアカウントやネットサービスもすべて一瞬で開けられてしまいます。これが「アカウントリスト攻撃(使い回しを狙う攻撃)」の恐怖です。
面倒でもサイトごとに異なる複雑なパスワードを設定することが、最大の防衛策だと確信しました。
DNSキャッシュポイズニング
DNSサーバから名前解決要求があった場合、正当な名前解決応答より早く偽りの名前解決情報を送り付けることで、DNSサーバに偽りのキャッシュ情報(ドメイン名とIPアドレスの組)を登録させる攻撃をするウイルスです。
結果
・利用者が偽りのサイトに誘導されます。
・パスワードを盗まれる。
対策
・ポートをランダムに設定したりする。
・(ファイヤーウォールやルータで設定可能)また不要なサイトは公開しない。
・DNSSEC(Domain Name System Security Extensions)を導入する。
DNSキャッシュポイズニングとは、一言でいうと「ネット上の案内板(住所録)をハッカーが書き換えて、あなたを偽物のサイトへ強制的に迷い込ませる罠」です。
パソコン初心者の方にとっては最も防ぐのが難しい、非常にずる賢い手口です。
日常で例えるなら「銀行の看板」がすり替えられる恐怖
あなたがいつも使っている「〇〇銀行」に行こうとしている場面を想像してください。
- あなたはスマホの地図アプリや、街の案内板(これがネットでいう「DNS」です)を見て、銀行の場所を確認します。
- しかし、ハッカーがあらかじめその案内板をこっそり書き換えて(ポイズニング=毒を盛る)、全く違う場所を指すようにしていました。
- あなたは案内板を信じて進むので、たどり着いた場所に「〇〇銀行」という本物そっくりの看板(偽サイト)があれば、何の疑いもなく中に入ってしまいますよね。
- そこでIDやパスワードを入力した瞬間、犯人にすべて盗まれてしまいます。
なぜ「初心者には防ぐのが難しい」のか?
最大の恐怖は、あなたが「正しいURL(アドレス)を自分で手入力しても、偽サイトに飛ばされる」という点です。
あなたが何も間違った操作をしていなくても、ネットの仕組みそのものが騙されているため、自分のパソコンの画面だけでは一見、異常に気づけません。
騙されないために、私たちができる唯一の防衛策
この攻撃はネットの裏側で行われるため、個人で完璧にブロックするのは困難です。しかし、以下の1点だけ意識すれば被害は防げます。
「通信の暗号化(HTTPS / 鍵マーク)」を絶対に確認する
ハッカーが案内板を書き換えて偽サイトに誘導しても、「本物のサイトが持つセキュリティ証明書(鍵マーク)」までは偽造できません。そのため、偽サイトに入った瞬間、ブラウザが「このサイトの証明書は無効です」「保護されていない通信です」と画面に警告を出してくれます。この警告が出たら、絶対にそれ以上進まずに画面を閉じてください。
セッションハイジャック
Webサイトとブラウザの間の通信で必要なセッションIDを不正な方法で盗むウイルスです。
トラッキングを許可すると、Cookieを悪用されセッションIDを盗まれるリスクが高くなる。
結果
・ログイン中のアカウントを乗っ取られる
対策
・公共Wi-Fiでログインしない
・Cookieの許可を最小限にする
・2FAを有効にする
セッションハイジャックとは、あなたがWebサイトにログインした「直後」を狙って、ログイン状態を丸ごと乗っ取る悪質な手口です。
パスワードを盗まれるわけではないため、セキュリティ対策をしていても気づきにくいのが特徴です。
遊園地を例に考えてみましょう。
- あなたは entrance(入口)で、正しいチケット(IDとパスワード)を見せて入場します。
- 入場すると、園内を自由に移動できる「フリーパスのリストバンド(セッションID)」を腕に巻かれます。これがあれば、アトラクションに乗るたびにチケットを見せる必要はありません。
- ここが犯人の狙い目です。 犯人はあなたのチケット(パスワード)を盗むのではなく、あなたが腕に巻いている「リストバンド(セッションID)」だけを、気づかないうちにハサミで切って盗み出すのです。
- リストバンドを手に入れた犯人は、あなたの代わりに「ログイン済みの本人」として園内(サイト内)を歩き回ります。
初心者が遭遇する「最悪のシナリオ」
もしネットショッピングサイトやSNSでこれをやられると、以下のような被害が画面の裏で勝手に進みます。
- 勝手に買い物される:あなたのアカウントのまま、登録済みのクレジットカードで高額な商品を別の住所へ発送される。
- 個人情報を盗まれる:住所、氏名、電話番号、過去の購入履歴をすべて盗み見られる。
- 乗っ取られる:パスワードや登録メールアドレスを勝手に変更され、あなた自身が二度とログインできなくなる。
PC初心者が今日からできる2つの防衛策
犯人は、暗号化されていない「無料の公共Wi-Fi」などを通じて、このリストバンド(セッションID)を盗聴・盗み見してきます。
鍵マーク(HTTPS)のないサイトではログインしない
ブラウザのURL欄を見たときに、鍵マークが外れていたり、「保護されていない通信」と警告が出るサイトでは、絶対にログインしてはいけません。通信が暗号化されていないため、リストバンドが丸見え状態です。
使い終わったら必ず「ログアウト」する
パソコンを閉じる前に、必ずサイト上で「ログアウト」ボタンを押してください。ログアウトすると、そのリストバンド(セッションID)は完全に無効化されるため、後から犯人が盗もうとしても使えなくなります。
SEO(Search Engine Optimizetion)ポイズニング(Poisoning)
検索エンジン最適化(SEO)技術を悪用して不正なサイトを検索結果の上位に表示させ、閲覧したユーザーをマルウェアに感染させたり、詐欺サイトに誘導したりするサイバー攻撃手法です。
結果
・検索しただけで偽サイトに誘導
・マルウェア感染
対策
・URLを必ず確認(「最新映画 無料視聴」「ソフト名及びダウンロード」などで検索した際、公式っぽい見た目で検索上位に表示される偽サイトです。Googleで検索して上位にあるからといって、100%安全とは限りません。必ずURLのドメイン(公式の文字列か)を確認しましょう。)
・広告リンクを不用意にクリックしない
●参考
ロジックボム(論理爆弾):特定の条件を満たすとコンピュータの破壊活動を開始するマルウェアです。時限爆弾のようなものです。
例)ロジックボムは、特定の日付になるとデータを消去することがあります。
パスワードが漏れても安心
どれだけ強力なパスワードを作っても、フィッシング詐欺などで一度流出すれば、悪意ある第三者に一瞬でログインされてしまいます。
しかし、『MFA(多要素認証)』を設定しておけば、万が一パスワードが盗まれても不正アクセスを100%近くブロック可能です。下記のリンクで認証の種類などわかりやすく解説します。
初心者がやるべき“最低限の対策”
●① OSとブラウザを最新にする
→ 90%以上の攻撃は古いバージョンを狙う。
●② セキュリティソフトを入れる
→ 無料でも一定の効果あり
●③ウイルスチェックを定期的に実施する。
→なるべく「完全チェック」がお勧めです。
●④ パスワードを使い回さない → 1つ漏れると全サービスが危険
(強力なパスワードの設定方法は下記リンクの警視庁公式HPでも紹介されていますので参照ください。)
(出典:警視庁) 基本的なセキュリティ対策|警察庁Webサイト
●⑤ 2要素認証(2FA)を必ず有効にする
→ セッションハイジャック対策にも有効
●⑥ 怪しいサイトは即閉じる
→アドレス等。
まとめ:セキュリティは“知識”と“落ち着き”
セキュリティは「知識」と「落ち着いた行動」が最重要
初心者はまず、
・代表的なウイルス
・よくある攻撃手法
・最低限の対策
を理解するだけで、被害リスクを大きく減らせます。
(出典:情報処理推進機構(IPA)) 情報セキュリティ | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構情報処理推進機構(IPA)の「情報セキュリティ」に関する情報です。
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